この記事は、
- リスニング力を上げたいけれど何をしたらいいかわからない
- シャドーイングをしてみたけれど難しすぎてできない
- 初心者からまったく聞き取れないレベルを抜け出したい
そんな方に向けて書いています。
リスニングは英語4技能の中で1番大事と言っても過言でありません。
というのも、スピーキングはある程度語彙と文法がわかれば、不自然であっても言いたいことが伝えられます。
でも、リスニングができていないと何を答えたらいいかさえわからないのでコミュニケーションが成り立たないんですよね。
リスニング力はコミュニケーションをとるうえで不可欠です。
そこで本記事では、30歳英語力0からスタートし、2021年現在TOEICリスニング420点の私が実践して役に立ったオーバーラッピングについて解説していきます。
[box02 title=”この記事を読んでわかること”]
- オーバーラッピングって何?
- シャドーイングとの違いは?
- オーバーラッピングを実践して期待できること
- オーバーラッピングを効果的に行うためにすべきこと
- オーバーラッピングに最適な教材[/box02]
オーバーラッピングとは?シャドーイングとの違いはあるの?
まずオーバーラッピングは、リスニング力をアップさせるトレーニング方法の1つで、聞こえてくる英語と同時に音じ英語を発音していく方法です。
これはシャドーイングと違って、スクリプトを見て行ってOK。ある意味音読と言えます。
シャドーイングの場合、スクリプトを見ずに聞こえてきた英語に少し遅れて発音していくので、オーバーラッピングと比べて難易度が高くなります。
したがって、オーバーラッピングは初心者でも取り組みやすいトレーニングということが言えます。
- オーバーラッピング(初心者向け)
英文を見ながら、音声と同時に発音
- シャドーイング(中上級者向け)
英文を見ずに、音声より少し遅れて発音
【私の実体験】オーバーラッピングの効果(リスニング力UP)
私が英語学習を始めた頃、オーバーラッピングに取り組み、実際に感じた効果は5つあります。
- 発音が良くなった
- 英語のリズムやイントネーションが体で覚えられた
- 英語脳の基礎作りができた
上記3点は全てリスニング力に直結しています。
発音が良くなった
私自身の発音はネイティブレベルにはほど遠いですが、「伝わる発音」はできていると思っています。
ネイティブと英会話をする時も、発音が原因で伝わらないということは今現在ほとんどありません。
そのトレーニングに効果的だったのがこのオーバーラッピングでした。
大人になってから発音を正しくマスターするには発音記号をベースに覚えていくのが理想です。
でも知識があるからと言って、知っているだけでは役に立たないですよね。
繰り返しアウトプットを行うことで正しい発音が身についていきます。
初心者の時に負担の少ないオーバーラッピングでトレーニングしたことは、発音矯正に効果的でした。
英語のリズムやイントネーションが体で覚えられた
オーバーラッピングをすることで実際のネイティブのリズムやイントネーションを体に染みつかせることができました。
発音矯正と少し重複しますが、英語には特有のリズムやイントネーションがあります。
疑問文の上がり口調や、強調する部分など、ルールで覚えていても実際のスピーキングで瞬時に再現できなければ意味がありません。
何度も何度も繰り返しトレーニングすることで考えなくてもネイティブのようなリズムで話すことができるようになります。
英語脳の基礎作りができた
英語脳の構築にもかなり効果的でした。
英語脳とは
英語を聞いて、日本語で訳さず英語のまま理解する。英語を話す時も、日本語で考えず、英語で考えてそのまま口に出せる状態。
オーバーラッピングする際に、ダイアローグや長文などをあらかじめ理解しておくと、英語を返り読みせず、前から理解する習慣が身に付きます。
たとえば、
I go to a park to play soccer.
という例文を【日本語脳】で訳すと、
私は/サッカーを/するために/公園に/行った となります。
これに対し、【英語脳】は、
私は/行った/公園に/サッカーを/するために と英語の語順のまま理解していきます。
この英語脳が身につくと、わざわざ日本語を介さなくてもコミュニケーションがとれるようになります。
つまり、すぐ英語を理解して、すぐに思ったことを英語で話せるようになっていきます。
私自身、これを初期から取り組んでいたことで、複雑な文章や単語が出てこなければ英語で理解できるようになっていきました。
オーバーラッピングを効果的に行うためには?
オーバーラッピングが効果的だったという話をしてきましたが、ただ何も考えずやればいいというわけではありません。
正しいやり方で行わないと効果は半減以下になってしまいます。
オーバーラッピングを効果的に行う3つのコツを紹介していきます。
- オーバーラッピングする文を理解しておく(文法・単語の意味理解しておく)
- ゆっくり発音すれば発音記号通りに発音できる状態にする
- 自分のレベルにあった教材でやる
これらについて解説します。
オーバーラッピング用の文をあらかじめ理解しておく
文をあらかじめ理解しておくことで、オーバーラッピングを行ったときの英語脳を鍛える助けになってくれます。
いくら意味がわからない文を繰り返し読んでも情景がイメージできないと英語脳を構築することは不可能だからです。
I have a pen.
なら誰でもペンを持っている情景がわかりますが、仮に全く知らない単語だったとしたらいくら読んでもただ考えすに読んでいるだけになってしまいます。
ゆっくり発音すれば正しく発音できるようにしておく
オーバーラッピングする前に、1つ1つの単語が発音記号通りに発音できるようにしておくのが理想です。
英語の文章は1つの文にいくつかの単語が並んでいますが、その1つ1つをカタカナ英語でマネしていても上達しません。
極端な例を出すと、
They are important things.
をゼイアーインポルタントシングスとカタカナ発音でマネしていても上達することは不可能です。
1つ1つは粗削りだったとしてもまずは知識ベースで発音記号通り発音できるようにしておきましょう!
自分のレベルにあった教材で行う
自分のレベルがビギナーなのにいきなりアカデミックな内容の長文に取り組んでも挫折しますし、文を理解するのも大変です。
いきなり背伸びをせずにレベルにあった教材でオーバーラッピングを行いましょう!
【レベル別】実際に効果のあった教材を紹介
私が実際にオーバーラッピングを行って効果のあった教材を紹介していきます。
ダイアローグ1200
これはちょうど文法の基礎をキク英文法で終わらせ、基礎単語をデータベース3000で覚えた段階で使いました。
全て会話形式で、複雑な文章も少ないので、基礎固めが終わった方にはリスニング教材としておすすめできます。
DUO3.0
ダイアローグ1200をやりきったあとにDUO3.0に取り組みました。
DUOは語彙力強化のために取り組みましたがリスニング教材としても優秀です。
ダイアローグ1200よりもやや難しめな単語も出てくるので、TOEIC600点前後の英語力がある方におすすめです。
Distinction2000
DUO3.0と収録単語は重複しますが、基礎単語の漏れを最小限にするためにこの単語帳にも取り組みました。ネイティブスピードで英文を聞くことができるので、スロースピードに物足りなくなった中級者にはおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、オーバーラッピングがシャドーイングに比べ難易度が低く始めやすいことや、
オーバーラッピングの効果、正しいやり方をお話しました。
シャドーイングもかなり効果的ですが、オーバーラッピングの魅力は負荷が軽いこと。
もちろんゆくゆくはシャドーイングがスムーズにできるようになることが理想ですが、慣れるまでオーバーラッピングを取り組むのもいいですね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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